梨には熱を下げ、せきやたんを鎮める薬効があるとされており、漢方薬にも「雪梨膏」という薬があります。漢の武帝は、咽喉頭炎や気管支炎を患う者を助けるため、庭園に梨の木を植えたという故事もあるぐらいです。
一見、花弁に見える梨紋が、実は実の切り口をかたどったものであるのは、そういう薬効滋養の功徳を表現したものかも知れません。ところで梨はバラ科の植物だそうでで、楚々とした美しい花を咲かせます。
使用家は永井氏、吉見氏、戸祭氏、大橋氏、弓気多氏。
梨の切り口 |
梨切り口菱 |
丸に梨切り口 |
永井梨の切り口 |
石持ち地抜き梨の切り口 |
陰梨の切り口 |
糸輪に三つ梨の切り口 |
中陰梨の花 |
梨の花 |
三つ盛り梨の花 |
三つ割り梨の切り口 |
糸輪に豆梨の切り口 |