植物紋

梛・梛木|なぎ

梛は竹柏(かや)ともいい、温暖な山林に自生するまき科の常緑樹です。大きく育つ高木で、古来より神木とされており、紀州熊野神社や大和春日大社の神木として有名です。 使用家は熊野神社の神主である鈴木氏、清和源氏流の諏訪部氏。 一つ梛の葉...
植物紋

梨|なし

梨には熱を下げ、せきやたんを鎮める薬効があるとされており、漢方薬にも「雪梨膏」という薬があります。漢の武帝は、咽喉頭炎や気管支炎を患う者を助けるため、庭園に梨の木を植えたという故事もあるぐらいです。 一見、花弁に見える梨紋が、実は実の切り...
植物紋

薺|なずな

春の七草の一つ。田んぼや道端などに生える植物で、別名ペンペン草といえばお分かりでしょうか。紋は葉をかたどったものです。身近な植物を紋にした例ですが、結構武家に使用されたらしく、仙台の伊達氏も用いたという記録があります。 五つ薺 八...
植物紋

茄子|なすび

初夢で見ると縁起がいいとされる「一富士、二鷹、三茄子」。一説には日本三大仇討ち(富士の裾野の曽我兄弟、鷹紋の赤穂浪士、茄子紋の「鍵屋の辻」の荒木又衛門)から取られたものという話しがあります。 茄子は古くは「奈須比」とも称され、解毒剤として...
植物紋

撫子|なでしこ

秋の七草の一つです。撫子は古来より万葉集の和歌や枕草子に登場しますし、日本女性のことを「大和撫子」というぐらい日本人には馴染みの深い花の一つです。中国風の呼称は石竹とも呼ばれ、別名唐なでしこといいますが、双方同じものといって差し支えなく、撫...
植物紋

南天|なんてん

寒い冬日にもきりりと引き立つ南天の赤と緑。南天の赤色の実は、昔は長寿厄除けとして祝賀の時に用いられたそうです。そのめでたさが家紋にふさわしいとされたのでしょう。女性に好まれそうな絵柄が特長です。 三つ葉南天 丸に三つ葉南天 南天...
自然紋

波・浪|なみ

波はそのダイナミックな造形と、龍神に代表される海の神・水の神をイメージするところから、尚武を愛する武士の気質にあうものとして、家紋に採用されたようです。 戦国時代、美濃の斎藤道三が斎藤家の定紋に代えて、「二頭波紋」を自分でデザインした逸話...
幾何紋

輪:中輪|なかわ

※この項「輪:糸輪」参照 中輪に一つ銀杏 中輪に三つ銀杏 中輪に四つ井筒 中輪に地紙 中輪に抱き沢瀉 中輪に五つ柏 中輪に唐花 中輪に嘴合わせ三つ雁金 中輪に轡 中輪に足付き違い鷹の羽 中輪に五つ丁子...
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