植物紋

虎杖|いたどり

虎杖は山野に広く自生し、食用にもなる植物です。その強い繁殖力から吉祥とされ、未開地の開墾に当たる部族が使用したと云われています。 使用家は丹治氏(多治比)、その一族の中山氏、黒田氏。 いたどり
植物紋

銀杏|いちょう

秋も深まると、銀杏の黄金色の葉がはらはらと落ちる風情はなんともいえませんね。銀杏は元々、外来植物で宋の国から日本へ伝わりました。古来から神木として祭られる事が多く長寿のシンボルになっていました。 独特な扇型の葉は、家紋の図案としてユニーク...
動物紋

板屋貝|いたやがい

板屋貝はホタテ貝とよく似ているので混同されますが、イタヤガイ科の貝で大きさは12センチ程度とかなり小さいです。ホタテ貝と同じく古来から食用にされています。家紋としては江戸時代から見られますが、その発祥は不明です。
植物紋

稲|いね

稲は主食であることからして、日本人に最も身近な植物ですから、古くから紋に使われています。元来、農業の守り神である熊野神社に奉仕する神官、氏子などに用いられ、熊野信仰の普及にともなって全国に広まりました。 積んだ稲穂は穂積とも鈴木ともいいま...
器物紋

錨|いかり

浅い海で船体をつなぎ止めるための重しが錨の役目です。元々は石や木を使っており「碇」の字を当てていたのですが、時代が下がって鉄製となりました。猫の爪のように引っ掻く形状ですので「錨」という字が生まれたそうです。面白いですね。船をつなぎ止める威力、形の力強さから紋章になったのでしょう。珍しい紋ですが、明治以降近代になってから、形が制定されたものもあり、けっこう形のバリエーションは豊富です。
器物紋

石|いし

石畳ともいいます。四角い石を地面に敷いた幾何学的な紋様です。連続したものは霰(あられ)模様といい、皆さんご存じの粋な「市松」はこれに当たります。シンプルかつ印象的な紋として、平安時代から使われてきました。 神社に石畳を使うところから、神官...
器物紋

糸巻|いとまき

紋様としては古くからあったようですが、家紋として成立したいわれは定かでないようです。おそらく理由としては、形状の面白さに加え、日用品として身近な存在だったことでしょうね。 一つ糸巻 重ね糸巻 枠糸巻 むくみ糸巻 三つ枠糸...
建築紋

庵|いおり

庵とは仮小屋のこと。当初は屋形だけであった造形が時代とともに屋根、柱の組合せになったそうです。庵だけでなく、中に木瓜などを入れて使われることが多いようです。例えば「曾我兄弟の敵討ち」で有名な曾我氏の紋は「庵に木瓜紋」です。
建築紋

井桁|いげた

井桁、井筒とも井戸の地上に出た部分のことを指します。本来同じものなのですが、家紋では「井」型を井筒、井が菱形に変形した物を井桁と区別しています。井桁紋は江戸時代に普及しますが、苗字に「井」のつく家が多いことが特長です。 糸輪に井桁 ...
建築紋

井筒|いづつ

井桁、井筒とも井戸の地上に出た部分のことを指します。本来同じものなのですが、家紋では「井」型を井筒、井が菱形に変形させた物を井桁と区別しています。井桁紋と同じく、苗字に「井」のつく家が多いことが特長です。 平井筒 陰井筒 細井筒...
自然紋

稲妻|いなづま

稲光が豊作をもたらすとの信仰から、室町時代から家紋として使用されています。紋様は直線が繋がりながら曲折していく幾何学的模様で、古くから各種の器物や建築などに用いられています。稲妻紋は雷紋ともいい、色々なデザインパターンがあります。この紋はその特殊性から呪符のようなイメージがあり、ポピュラーな家紋ではありませんが、意匠的にはとても面白いですね。
幾何紋

輪:糸輪|いとわ

輪はその名の通り丸形の輪の形をした紋です。輪は旧い時代には少なく、戦国時代に大いに流行したそうです。他家との識別に便利であるように、あるいは宗家分家との区別など、様々な意図で用いられたのでしょう。 輪にはふとさの順に、厚輪、太輪、中太輪、...
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