植物紋

葛|くず

葛は八月頃に紫色の花を咲かせます。秋の七草の一つですから、風流を愛する古人が紋に取り入れたのでしょうね。花をあしらったものや、葉をあしらったデザインがあります。 使用家は藤原氏流の荒木氏、石尾氏、久下氏、山角氏、丹治氏流の青木氏など。 ...
植物紋

梔子|くちなし

園芸用として栽培されることが多い梔子は、初夏に強い香りをもつ白い花を咲かせます。秋につける実は、乾燥させて生薬・漢方薬の原料となり、種は染料に利用されます。 紋章は六弁の花を単純化し図案化したもので、紋の由来や使用家などは不詳です。 ...
植物紋

胡桃|くるみ

胡桃は落葉高木で高さ20mにも育ちます。木材としては、狂いが少なく粘りがあるので家具などに用いられますが、私たちに馴染みが深いのは、やはりあの独特の風味をもつ果実ですね。風流で楽しい紋の一つです。使用家は不詳。 丸に一つ胡桃 丸に...
器物紋

釘抜き|くぎぬき

釘抜きといえば、現代人の我々は鋏状のやっとこを連想しますが、通常家紋で釘抜紋といえば◇状の座を図形にしたものです。これは本来、座金を表しており、テコと組み合わせて使用します。ですから元々は釘抜座紋と呼ばれ、時代が下って省略されて釘抜紋と呼称...
器物紋

轡|くつわ

轡は手綱をつけるため馬の口に装着する金具です。様々な凝った意匠のものがあります。尚武を意味するものとして家紋として成立したようですが、形状としては十文字轡(十字形)が多く見受けられます。 江戸時代はキリスト教が禁止されたため、十字架をカム...
器物紋

久留子・来留子|くるす

久留子紋は別名十字架紋ともいい、ポルトガル語で十字架のことをクルスと呼んだからことから来ています。ご存じのように室町末期フランシスコ・ザビエルが布教のために来日、これを仏教僧侶の横暴を押さえたいと考えていた信長が利用する形で後援したため、た...
器物紋

車|くるま

車は古くから貴人に用いられました。平安時代は貴族の乗り物として牛車が利用されたことは皆さんもご存じですね。家紋の車はこの牛車が元になっており、家紋として成立したのは鎌倉時代の初めです。 正式には源氏車紋と呼称され、古い紋の一つです。車紋に...
器物紋

鍬形|くわがた

鍬形とは兜の正面に立てられた二本の角状の飾り金具のことを指します。形状が鍬にていることから鍬形と呼ばれます。兜は武家が用いますので、この鍬形が家紋として使われるようになったのは必然です。 使用家の有名どころとしてはとしては紀伊徳川氏が上げ...
自然紋

雲|くも

雲は変幻万化にその姿を変えます。ですから古来から「瑞雲がたなびく、すなわちめでたい」などと、その形で吉兆を占われました。その瑞兆にちなみ、文様や家紋に用いられています。 雲 三つ雲 金物形雲 陰雲菱 瑞雲 陰雲木瓜 ...
自然紋

九曜|くよう

九曜紋は星紋の一つです。真ん中の大きい星が太陽、回りの八つの星は太陽系を巡る惑星をかたどっています。太陽や月、星は古代から信仰の対象ですから、この紋が生まれたのは必然です。 星紋では一番よく使われている紋で、九曜紋以外では、毛利氏が使った...
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