家紋の楽しみ方・調べ方

冠婚葬祭にはつきものの家紋…しかし家紋は一族のルーツを伝承するエンブレムというだけではありません。家紋は、その昇華された美しさと類を見ないバリエーションの多さで、日本の伝統文様として世界に高く評価されています。冠婚葬祭用と考えず、自分を表現するシンボルとしてもっと積極的に家紋を楽しみませんか。このコーナーでは楽しい家紋の使い方をご提案します。

賀状や名刺に…

パソコンとプリンターさえあれば、誰でも簡単に家紋を楽しめます。白黒の家紋も重厚でよいのですが、パーソナルに楽しむなら、カラフルに彩色して楽しむのも悪くありません。落款のように小さく使ってもよし、大胆に壁紙のように使ってもよし、あなたの工夫次第です。

ブログに…

最近は日記をブログで公開するのが珍しくなくなりました。しかし同じようなサイトが多いので、せっかく作っても埋没してしまいます。そこで彩色した家紋のイラストやバナーで、個性化を図るというのはいかがでしょうか。家紋を現代に生かす新しい使い方です。

千社札がお洒落

個人で楽しむ千社札は珍しくなくなりましたが、我が家の家紋を入れるとぐっとお洒落で個性的になります。千社札は元々江戸っ子に親しまれた小粋なパーソナルグッズ、現代の日本人にも似合います。当サイトの姉妹サイト音海屋でもさまざまな家紋入り千社札を承っています。とっても人気ですよ。

ファッションにもぴったり♪

江戸時代には家紋を着物に入れることが大流行しました。当時の庶民のファンションセンスもなかなかです。当サイトの姉妹サイト音海屋でも家紋入りTシャツをお届けしています。家紋だけでなくお好きな文字も入れられますのでサークルにもピッタリ。新感覚の和風を楽しみませんか。

表札や住まいに…

表札に家紋を入れるのは昔から行われています。文字だけだと、どこの家の表札も代わり映えしませんが、家紋を入れるとぐっとアイキャッチになります。表札以外にも、玄関ドアや壁に取り込むなど、色々な工夫が考えられます。ぜひ楽しいアイデアを考えてみて下さい。

刺繍・手芸に…

手芸が好きな女性なら、家紋をモチーフにした刺繍も面白いでしょう。特に花鳥風月が描かれた家紋なら、それだけで美しい絵柄になります。女性ならではの繊細な色づかいで作られた刺繍や手工芸品を身近に置くと、ぐっと空間が華やぎますよ。

替紋を作ってみよう…

あれ、波輪におとと紋?家紋は本来、戦場で敵味方を区分するという旗印という単純な意味もありました。ですから家名云々など難しく考える必要はありません。核家族の現代なら、自分流の新・家紋を作ってみるのも悪くありません。先祖伝来の紋を定紋、自分流に新しく作った家紋を替紋と呼びます。奥さんとご自分の実家の家紋を組み合わせるとか、好きなキャラクタを使うとか、自由な発想で楽しみませんか。オーダー家紋&ロゴマーク

自分の家紋の調べ方

現代では洋式化に加え核家族化が進行したため、家の印である家紋を認知する機会が減りました。そのため墓を建立する、婚礼を上げる、七五三の儀式などで、家紋が必要となった場合に、自分の家紋がわからないということがよくあります。当サイトでも困ったというご相談を受けることが多々あります。そこで自分の家紋を調べる方法について解説します。

  1. まず祖父母、親、親戚に尋ねる。わからなければ
  2. 本家に尋ねる。殆どはこれでわかるはずです。本家でも紋名がわからない場合は、写真を撮ってもらうと良いでしょう。※ただし本家と分家で違う家紋を使っている場合がありますので、ご注意ください。
  3. 本家とは交流が途絶え、今となっては調べようがない場合。先祖が田舎から上京して世代を経た場合に多く見られるケースです。そういう場合は、まずお墓、紋付き着物、先祖伝来の家紋入り器物などを調べましょう。古い写真でわかったという事例もあります。
  4. 名字から家紋を特定することはまず無理です。特別な例を除き、一般的に名字と家紋はそれほど相関性がないからです。
  5. 色々調べてもわからない場合は、新たに家紋を定める、あるいは作るという方法もあります。特定階級を除き、かっての一般庶民もそのようにして自分たちの家紋を作り、そしてそれが現代まで引き継がれてきたのです。
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