杜若｜かきつばた

杜若は花の姿がとても優雅で万葉集にも歌われています。王朝時代にはすでに衣服や輿の装飾文様として、公家に愛用されていました。これが後に家紋に転化されたわけですが、武門を誉れとする武家には使われず、用いるのは公家に限られたようです。

使用家は花山院流の中山家、野宮家、今城家、及び花山院ゆかりの寺院。徳川時代には平氏維将流の高力氏、清和源氏頼親流の幸田氏、藤原氏支流の小浜氏が用いたそうです。

花杜若	二つ杜若の花	三つ杜若の花
頭合わせ三つ杜若の花	立ち杜若