植物紋

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椿|つばき

椿は万葉集にも詠まれ、茶道や華道でも愛でられる馴染み深い花。古くから炭や油など素材としても活かされ、染織物や陶磁器の装飾にもよく配われています。 紋章は花を象ったものですが、花がぽとりと落ちることから戦国大名の家紋としては好まれなかっ...
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鉄線|てっせん

鉄線というよりクレマチスといった方が、最近では通りがよいかもしれません。キンポウゲ科の外来植物でとても美しい瑠璃色の花を咲かせます。鉄線の名はその蔦が鉄線のように強いという所から来ており、日本には寛永年間に渡来して、菊唐草または唐草とも呼ば...
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田字草|でんじそう

田字草はシダ性多年草の水草で、4枚の葉が田の字ににているから付けられたそうです。四つ葉浮草・四つ葉片喰とも呼ばれ、その模様は平安時代から使われていました。田字草紋は、公家では四条家の独占紋とのことです。 田字草 変わ...
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唐辛|とうがらし

唐辛は中南米が原産で、野菜として食されるほか辛味のある香辛料として利用されます。安土桃山時代、朝鮮征伐のときに渡来したと伝えられています。 紋章は唐辛の実をそのまま図案化したもので、獅子唐辛・鷹の爪唐辛もあります。 ...
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梛・梛木|なぎ

梛は竹柏ともいい、温暖な山林に自生するまき科の常緑樹です。大きく育つ高木で、古来より神木とされており、紀州熊野神社や大和春日大社の神木として有名です。 一つ梛の葉の丸 二つ梛の葉 丸に三つ梛の葉 ...
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梨|なし

梨には熱を下げ、せきやたんを鎮める薬効があるとされており、漢方薬にも「雪梨膏」という薬があります。漢の武帝は、咽喉頭炎や気管支炎を患う者を助けるため、庭園に梨の木を植えたという故事もあるぐらいです。 一見、花弁に見える梨紋が、実は実の...
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薺|なずな

春の七草の一つ。田んぼや道端などに生える植物で、別名ペンペン草といえばお分かりでしょうか。紋は葉をかたどったものです。身近な植物を紋にした例ですが、結構武家に使用されたらしく、仙台の伊達氏も用いたという記録があります。 五...
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茄子|なすび

初夢で見ると縁起がいいとされる「一富士、二鷹、三茄子」。一説には日本三大仇討ち(富士の裾野の曽我兄弟、鷹紋の赤穂浪士、茄子紋の「鍵屋の辻」の荒木又衛門)から取られたものという話しがあります。 茄子は古くは「奈須比」とも称され、解毒剤と...
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撫子|なでしこ

秋の七草の一つです。撫子は古来より万葉集の和歌や枕草子に登場しますし、日本女性のことを「大和撫子」というぐらい日本人には馴染みの深い花の一つです。中国風の呼称は石竹とも呼ばれ、別名唐なでしこといいますが、双方同じものといって差し支えなく、撫...
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南天|なんてん

寒い冬日にもきりりと引き立つ南天の赤と緑。南天の赤色の実は、昔は長寿厄除けとして祝賀の時に用いられたそうです。そのめでたさが家紋にふさわしいとされたのでしょう。女性に好まれそうな絵柄が特長です。 三つ葉南天 丸に三つ...
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萩|はぎ

ご存じ秋の七草の一つですね。その可憐な風情が古代から風流人に愛され、器物や衣装などの文様として利用されてきました。家紋としては抱萩、萩丸、割萩、束萩などあります。 束ね萩 抱き萩 萩の丸 抱き割り...
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芭蕉|ばしょう

異国情緒たっぷりの家紋です。古い紋帳には見あたらないことから、成立は後生とされています。別名を優曇華ともいうそうです。 三つ芭蕉 丸に並び芭蕉 三つ割り芭蕉 三つ追い芭蕉 折れ芭蕉 中...
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蓮|はす

原産地はインドといわれ,日本には中国を通じて伝わりました。仏像の台座に蓮華座というのがありますが、蓮華とは蓮の花そのものを指す言葉です。 家紋として成立は明らかでありませんが、仏教との関わりが深く、華やかかつ清純な花弁が愛されたからで...
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花角|はなかく

菱紋のバリエーションの一つです。よく似た紋に花菱紋がありますが、花菱が菱の形になっていることに対して、花角は角が立っており正方形の形になります。 七宝に花角 丸に七宝花角 柏七宝に花角 外割り七宝...
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花菱|はなびし

菱紋のバリエーションの一つです。菱形の文様を四分してそれを四弁の花に見立てています。唐花菱、唐花とも呼ばれており、もともと大陸伝来の文様とされています。 よく似た紋に花角紋がありますが、花角が角が立ち正方形の形になっていることに対して...
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柊|ひいらぎ

柊はモクセイ科の常緑樹で、葉の縁には鋭いとげがあります。日本書紀には柊で矛を作ったという記述がありますし、平安時代には節分の豆まきに戸ごとに柊をさしたという故事がありますから、柊には破魔の功徳があると信じられていたようです。 この柊パ...
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瓢・瓢箪|ひょう・ひょうたん・ひさご

瓢箪はひさご、ふくべともいい、人為的に夕顔を変種させたものです。巻き寿司の具になるかんぴょうの仲間です。古代から酒の具として用いられ、酒にも縁が深く面白い形であるところが、家紋にされた由縁でしょう。 ユニークな形にもかかわらず、神社や...
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藤|ふじ

日本十大紋の一つです。藤は風にそよぐ紫色の花弁がなんとも優雅な姿であるだけでなく、長寿で繁殖力の強い植物でもあります。平安時代には既に衣服の紋様として使われていた記録があります。 藤原の里を下賜された中臣鎌足の末裔である藤原一族がもち...
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牡丹|ぼたん

牡丹は中国原産の花で、富貴長寿のシンボル、百花の王として愛されました。唐との文化交流により日本に伝来しましたが、そのゴージャスな美しさから早速日本でも栽培され、平安貴族の詩に詠まれたり、衣服の文様として盛んに用いられました。公家の近衛家の正...
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寓生|ほや

寓生(寄生)とはヤドリギ(寄生木・宿木)のことで、ケヤキやクリ・ブナなどに寄生し、枝から垂れ下がって丸みを帯びた塊状の株を形成します。神使の鳩に添えて紋章にされることも多く、丸い独特の模様は不思議なデザインとして珍重されたようです。 ...
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松|まつ

松竹梅の筆頭に来るめでたい木です。常緑で樹齢が長いことから長寿の瑞木であり、門松飾りにも使われています。 松紋は威厳のある姿を具象的に表現したものから、デフォルメされたものまで種類が豊富で、珍しい意匠のものが数多く存在します。松の木全...
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松葉|まつば

※この項「松」参照 丸に一つ折れ松葉 松葉桔梗 三つ寄せ松葉 変わり松葉菱 折れ松葉菱 松葉菱 三つ追い松葉の丸 三つ追い松葉に板屋貝 一つ松葉の丸に御幣 ...
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木瓜|もっこう

文様としては古く唐時代に用いられわが国へ伝来しました。木瓜とも記しますので胡瓜の切り口を連想しますが、本当は地上の鳥の巣を表現したものとされています。神社の御簾の帽額(もこう)に多く使われた文様であったので、もっこうと呼ばれるようになったと...
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茗荷|みょうが

日本十大紋の一つ。日本原産、秋の草花である茗荷は物忘れの妙薬としてよく知られていますね。また麻酔作用があること、邪気を払う草花をしても有名です。ミョーガという音は神仏の加護を意味する「冥加」に通じます。 また煩悩を解脱させるとして民間...
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唐花|からはな

唐花は唐草と同じで実在する植物名ではなく、唐風の植物模様といった程度のものです。呼び名の通り大陸から伝来した紋様で、奈良時代には使われていました。家紋に使われている唐花の花弁数は四~八弁と様々で、蔓や剣と組み合わせたものなど、多様なデザイン...
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桃|もも

桃は桜や梅と同じように美しい花を咲かせますが、古来実を食べれば長寿と魔除けになるとされていました。孫悟空が天上界で不老不死の桃を食べて、下界へ追放されたお話はご存じですね。これは中国のお話ですが、日本でも、イザナギノミコトが桃の実をなげて悪...
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山吹|やまぶき

山吹は古くから文様として使われ、万葉集にも歌の主題として詠まれています。図形としては花のみのものや、花と葉の組み合わせたもの、水を添えたもの、抱山吹、杏葉山吹などの変形があります。 向こう山吹 裏山吹 三つ横見...
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夕顔|ゆうがお

夕顔はウリ科の蔓性一年草。大きな果実を実らせる瓢箪とは同一種で、夕顔の実は干瓢の原材料です。平安時代に中国から伝わったとされています。紋章には花のみが描かれたものと葉と実からなるものがありますが、瓢箪ほどは多く用いられていません。 ...
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蘭|らん

蘭は異国的な情緒のある花として、古くから日本人に知られており「日本書紀」にも記述が残されています。美しい姿で珍重された花ですが、やはりポピュラーでないせいか、蘭を家紋とした家は極めて少ないようです。紋としてはを写実的なもの、丸形や菱形などに...
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竜胆|りんどう

竜の胆と書いて中国語でリュータン、日本人はその音をリンドウと発音しました。晩秋に楚々とした紫の花を咲かせる野草で、葉が笹に似ているのでササリンドウとも呼ばれます。日本人には古来から愛され草花で、万葉集にも登場します。 平安時代にはすで...
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蕨|わらび

蕨は万葉集にも登場する日本人には縁の深い食用植物です。発芽してすぐは、ご存じのように葉と茎がくるくるとゼンマイ型に屈曲しています。紋としてはユニークで面白い形ですが、武家にも使われています。 花蕨 丸に花蕨 束...
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